トレーニングと症状② 体幹の重要性
- ■2014/06/05 トレーニングと症状② 体幹の重要性
-
前回に引き続き筋力強化の話です。
姿勢や関節の痛みが、体幹やその他の関節を支える筋肉の弱化に
どう影響されるのかといった話です。
狭義の体幹は
肋骨と骨盤の間、「腹腔(ふくくう)」の奥の
いわゆるインナーマッスルと呼ばれる部分で
先述の「ドローイン」で鍛えることができます。
他の筋肉同様それ以上に
前後左右上下のバランスが大事となります。
トレーニングの効果のバロメーターは
おへその奥の部分に前後左右から集まるように
軽く力を入れることがいつでもできるようになることです。
体幹は「支える」「動かす」「伝える」というのが
代表的な役目です。
この部分に力を入れない状態で、例えば横から肩を押されると倒れやすいですが
力を入れることができていれば耐えることができます。
スポーツでも相手の当たりだけでなく、自らバランスを崩しやすいかどうかを左右します。
また、体幹は腕や脚を動かすよりも先行して動きます。
体幹の弱い人は末端の力に頼ることが多いため、
腕や脚を酷使したり膝や肘を痛めやすかったりするのです。
当然スポーツ動作でも「速く強く動き、止めてまた動く」ということに
大きく影響します。
「伝える」ということは例えば足の力を腕に伝える役目です。
野球の投球やゴルフのショットなどが代表的ですが、
日常では布団を持って下から立ち上がった足の地面を押した力を
手で持ち上げる力に伝える場合などで体幹があれば
腕自体の力が強力である必要はありません。
弱い体幹のまま、あるいは強くても
腹筋の奥の力が抜けたまま
筋力トレーニングをすると腕や脚に負担がかかってしまいます。
ジムでマシントレーニングをする場合
体幹に力を入れて手足を楽に
それでいて速く強く使う感覚を養う意味で
ドローインによる体幹強化で
腹部の奥に意識的に力を込めることのできる癖を付けておくことは
非常に重要です。
それは家で腕立て伏せ、河原でジョギングをする場合においても
同様です。
さわやか整体スタジオは
体幹の前後左右のアンバランスが
症状に大きく大きく影響している場合
ドローインの方法をお教えしたり、
バランスボールで左右の腹筋を意識させたり
正しい重心を脳に覚えこませたりすることで
効果を上げています。
次回のこの話題の際は
膝、股関節の症状にからめて
筋肉の関節を支える力と動かす力について
お伝えしていきたいと思います。
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