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【新丸子】野球の投球による肩の痛み　上【武蔵小杉】

■2024/08/30 【新丸子】野球の投球による肩の痛み　上【武蔵小杉】
組織そのものの損壊がひどくなければ、スポーツによる痛みの発生はそのフォームの修正により解決するケースが多いです。
 
今回紹介するのは中学生の野球部員の例です。ポジションは主にキャッチャーですが、利き腕側である右肩の投球動作中での痛みに対しての施術でした。
 
まず構えから投げ終わるまでの一連の動作のどこの局面で痛みが出るのかですが、それについてはボールをもって頭の横の方に、いわゆるトップの位置まで持ってくるまでの痛みとのことでした。
 
この時点で肩甲骨に対して上腕骨頭が前方へズレて上腕二頭筋の腱を圧迫し、痛みを生じさせています。
 
対処すべきは

・肩甲骨に対する上腕骨頭の位置をニュートラルな正常位置に戻す

・肋骨上で肩甲骨が横方向あるいはお辞儀方向に向いてしまうのをテイクバック動作中に起こさせないこと　
の２点です。
 
ですので施術内容は、まず肩周りで問題の硬さとなっている部分の筋肉を指で丁寧にほぐしながら肩関節の位置をはめていきました。
 
同時に背骨の上の方、「上部胸椎」の反り(伸展)の動きを出しました。
トップの位置へと腕が上がっていくにつれて肩甲骨が下方に下がっていかなければ肩関節の前方突き出しは起こってしまい、そうしないためには背骨が反る動きというのは不可欠だからです。
 
図はボールがトップの位置にあるところを頭上から描いたものです。
「背骨が伸びる→肩甲骨が下方に下がる→肩関節の位置が定位置に収まる」
ということを表わしています。
 
この症状が改善すると今度はトップの位置から前方への振り始めのタイミングで、同じく右肩前方が痛むという症状に変わりました。
 
つづく


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