日常動作、スポーツパフォーマンスの向上
- 家の中の日常動作で力が発揮できない。発揮しようとすると痛む。
- 同じ姿勢でいることによって固まって痛む。
- スポーツで伸び悩む。痛む箇所があり、頑張るほど痛みが増す。
- もっとこういう動きをしたい。
そうしたお悩みに対しては、施術ベッドの上で受け身の整体を受けるだけでは解決しない場合が多くあります。
そうした問題を解決するために開設したのがこの「運動機能開発トレーニングコース」です。
自分の体を正しく動かすことができないことへの最終的な解決策は自分で動かす訓練をすることなのです。
これこそが当院の目指してきたもの
当院では2013年の開業以来「そのつらさを原因から改善 楽に動ける体をつくる」を掲げてやってまいりました。
目指すのは「動ける体」です。
止まった状態で「コリが緩んだ」、「骨がそろった」では解決にはならないことが多く、自動運動が思い通りにできて初めて解決と言えます。
ここでいう「自動」とは自動的に動く、オートという意味ではなく、他人に動かしてもらう「他動」の対義語で「自分で動かす」という意味です。
どの場面で動けるかは人それぞれで、「家の階段の下りで右ひざが痛まないようにしたい」といった日常的なものも、「足が速くなりたい」「野球で長打が打てるようになりたい」も同じく「運動の質の向上」なのです。
運動の正しさが求められる時代
2019年の新型コロナウイルス発生以来、在宅ワークという業態が定着してきました。これは当院をご利用の方々とお話ししていての印象で、大きな統計をとったわけではありませんが、今後もその働き方は一定程度続く感じがします。
その結果、足腰が弱る、首肩の角度が固まってしまう、頭痛になる、肥満になる、などのお悩みが以前より増えていて、それはつまり運動する時間を自ら意志を持って確保していかないといけない時代になってきているように思えます。
その危機意識の表れか、ランニングやゴルフ、ジム通いなど、今までしていなかった運動を実際に始める方も増えてきました。運動を全くしていなかった方も意識を持ち始めていてそれはとてもいい傾向だと感じています。
ただ同時に、逆にバランスを崩してしまっている、歪みのなかったか所にまで痛みが生じるようになってしまったなどの新たな問題が生まれてきました。
それは健康の維持増進を目的にジムに通われている方にしても起きています。
実際に当院にも「パーソナルトレーニングに通っています」という方が見えたりもしますが、ちょっとした動作でも首の骨のバランスが悪かったり、骨盤や股関節の動きが良くなかったりといったケースが多くあります。
この関節の状況でトレーニングをしても代償動作でアンバランスがどんどん増幅してしまうなと思いながら対応しています。
トレーニングのベースとなる関節の安定性、可動性、それらを可能にする正しい「はまり」は不可欠です。
徒手抵抗ならではの効果
当院内にはバーベル、ダンベル、バランスボールなどの機具があり、それらを適宜使用してトレーニングを進めていくのですが、このコースで行われる運動は自体重のみや手による抵抗運動も重視しています。
「実際の人体の動作はマシンやダンベルでのトレーニングとはイコールではない」
これがトレーナーの手で抵抗をかける意義です。
具体的には
- 筋肉によって動く関節はマシンのように直線運動や弧運動ではなく、ひねりを伴う場合が多く、その動きを強化するのはひねりの方向に対して抵抗を加える必要があるということ。
- 例えば野球のバッティングやテニスのスマッシュなどのボールへのインパクト時など最大出力を出すポイントで発揮しないといけない。それは初動・終動に負荷を中心に負荷のかかるウエイトトレーニングでは不十分であるということ。
- 左右非対称に動く人体に対応する必要がある。つまり例えばジムの代表的なマシンにレッグエクステンションという膝を伸ばすもも前の大腿四頭筋を強化するものがありますが、両脚をそろえて膝を伸ばす力の発揮の仕方をするスポーツは少ない。大抵が片脚を伸ばしたらもう片方は曲げる。その動作を強化するには片脚は曲げに対し抵抗を掛けているときに逆脚は伸ばしに抵抗をかけ、その両者の切り替えを繰り返すことに負荷をかけないといけない。だがそうしたマシンは現状存在しない。
などが挙げられます。
整体+トレーニングが生み出す可能性
例えば膝が痛くて医師に「筋力不足ですね」と言われることは多くあります。
またスポーツで例えば「鋭いスイングができない。」といった場合、答えを筋力に求めることがあります。
ただ適切なトレーニングとそれ以外の要因を適切に組み合わせない事には効果が望めないどころかかえって悪化させてしまうこともあります。
先に述べた在宅ワークによる運動不足解消目的の運動が正しくないフォームによりかえってバランスを崩してしまっているという例もそうですが、それを解決するには、1つには骨格バランスの修正に代表される整体的なアプローチをすること、例えば
- 骨盤、股関節を修正する。まだ不完全な状態で高い負荷はかけず、修正度合いに見合って負荷を上げていく。
- それ以前に内転筋に力の入らない原因があるのなら取り除いて代償動作を防ぐ。
- 細かいステップをするという目的の動作に要求される強さ、速さ、精度でできるように問題個所だけでなくそれ以外との連動性も高める。
- その中で必要な柔軟性を維持し、筋力強化のための負荷を高めていく。
といった手順が動作の回復や向上のためには必要になってきます。
その他、当院の充実コースや脳機能活性コースでも行っているような内臓機能の問題、神経伝達の問題が作用していることもあります。その場合はいくら頑張ってトレーニングの負荷を上げたとしても解決するものではありません。本コースではそうしたアプローチも、運動に影響を強く及ぼしている場合、必要に応じて対応していくことができます。
より主体的に体を変えたい方、受け身の調整では改善に行き詰まりを感じている方、高い目標を持った方などにおすすめのコースです。